▼小学6年生のお母さまより
当事業所の利用を検討する当時、抱えていた困り感はどのようなことでしたか?
“特性のデパート”みたいなもので、あらゆる困り感があった(年長時)。多動・集団行動ができない(一斉指示が入らない)・こだわりが多い(一番こだわりも)・あいまいな表現や予定変更にパニック・他害・自害・感覚過敏・片付けられない・不注意・身辺自立の遅れ・入眠の困難・チックなど
当事業所を利用されることになったきっかけは?
就学目前の2月頃に福祉サービスとしての放課後等デイサービス事業を知り、4月から利用開始するため急いで手続きや見学を進めているときに座談会形式でルームズが説明会を実施されており参加した。住まいからは少々遠いが送迎も対応してもらえ、先輩保護者の方々の満足度も高く、設備が整っていて清潔感があり、スタッフの皆さんの印象もよかった。お試し入所で本人もすんなり溶け込み楽しめていたので正式に契約をした。
当事業所利用開始時において、どのようなことを期待されていましたか?
■当時期待していたこと
放課後の居場所として安心できる場になること。そこの仲間たちと過ごす中で社会性やコミュニケーションが磨かれていくこと。
■実現できたこと
上記の期待は実現できた。更に個性豊かなスタッフや仲間たちと過ごす中で好奇心が次々に刺激され、世界が広がり、意外な能力の発見や他児の良さを認めることもできてきた。不器用な部分も運動機能が向上するにつれてどんどん克服していったように思う。親も気づきにくい本人の良い資質や可能性を見出して伸ばしてもらえた。
■今後に期待することは??
これまで自分がしてきてもらったことを振り返りながら、年下の仲間たちとの遊びをリードしたり、ルールを教えたり、ゆっくり立場を変えながら未来を見通す力をつけていってほしい。
実現できたことで、お子さまにどのような変化や成長がありましたか?
一番こだわりで、秀でた人や優れた人を敵視するようなところがあったが、誰にでも優れた面もそうでない面もあるということが見えるようになった。たくさんの役割や経験をさせてもらう中で、思い込んでいた自分の「すごさ」と、周りが認めてくれる自分の「よさ」とのズレが少しずつ修正され安定した自己が形成できてきた。他児とのトラブルにもスタッフの方々に適切に介入してもらい、よいケーススタディになった。個性豊かなスタッフの皆様のお陰で、習い事をいくつもしているのと変わらない経験をし、自分が好きなものを見つけられた。大家族の一員のように過ごす中で、集団内でのふるまいも柔軟になってきた。
小学校入学から今までの間で困ったことや悩んだこともあったかと思います。当事業所はそれらのお困りごとを少しでも軽減していくために、どのような役割を果たせましたか?
今や、欠かすことのできない育児のパートナー。学校・家庭内どちらの困りごとも相談を受けて頂き、対応を一緒に考えながら寄り添い育てて頂いた。事業所内での様子も細かに伝えていただき、トラブルの対処やアフターフォローもしっかりしていただいた。イベントなどでは、子どもとスタッフの間の信頼関係が見え、本当によい事業所に巡り合えた、ありがたいと思う。宿題には長く悩んだが、根気強く声掛けや環境づくり、活動の順序などできる限りの工夫をしていただいたので、親としては担任に量や内容の調整を要請するなど、役割分担しながら一緒に育ててもらった。一番身近で一番信頼できる相談相手となっている。
これまで当事業所を利用し、最も印象的なエピソードを教えてください
たくさんあって絞り込むのが難しいのですが…家庭で経験できない様々な活動が本人の好奇心を満たし、視野を広げ、自信につながりました。特に
●『分解する図鑑』を呼んで、実際にやってみたくなった息子に、廃棄前のプリンタ・掃除機などの分解を体験させてくれた。よほど楽しかったようで、自宅内の壊れそうな家電や電子機器がいつも狙われています。
●就学前は特に、息子は運動は得意ではない方だと思い込んでいたが、いつの間にかそこそこ走れるし、球技も嫌わずやるようになっていた。バランスボールにも2分乗っていられたり、インラインスケートも初めからスイスイ滑った。ルームズの運動プログラムに、感覚統合的な効果があったのではないかと感じる。