福岡市中央区唐人町にある放課後等デイサービスルームズ唐人町です。
今日は太極拳への取り組みです。
太極拳は、公園でゆっくりとした動きの中で武術の動きを健康のためにしている・・というようなイメージがありますが、もともとは中国の武術です。
太極拳は、インターネットで調べてみると、陳家が源流であり、陳家太極拳は現在分派した全ての太極拳の源流でもある・・と紹介されています。その動作は剛柔相済、快慢兼備を理想とし、太極拳に特徴的な柔軟さや緩やかな動作だけではなく、跳躍動作
などもある躍動的なものです。
今回は、その流れの家系であり、祖父がその大家でもある陳先生にお越しいただいて、太極拳を指導していただきました。
ルームズで太極拳を指導していただく目的と背景
児童の中には、どうしても落ち着かなかったり、また、自我が大きく芽生える中学生など思春期になってくると訳もなくイライラしたり学校や家庭であたり散らしたり・・といったこともあるものです。
本人もやりたくてやっているわけではなく、あばれる感情に振り回されている状況があります。
そんなときに、呼吸を整え、自分の「気」に集中することで落ち着きを取り戻すことができるのではないか、できたらセルフコントロールの方法を学んでくれたらいいな・・という気持ちで太極拳の先生をお招きしました。
陳先生のお話では、世の中には「陰」「陽」があり、それが循環している・・ということでした。
陰と陽を交互に動かし、コントロールしながら体を動かしていきます。
また、自分の「気」に集中し、心を「無」にします。
私たち指導員も一緒に参加させていただきましたが、深い呼吸と共に気持ちを一つに集中することは実際、本当に気持ちよく、日常生活で役立つな・・と感じました。
動きはゆっくりとしていますが、動きは拳法。相手の動きを制しながら、自分の力を伝える動きは合理的で、円の動きで成り立っています。
動きはゆっくりしていて、簡単そうに見えますが、チャレンジしてみると、手が逆だったり、足と手の動きがバラバラだったり、手だけ足だけ動かして腰が動いていなかったり・・となかなか難しい・・。。
子ども達といえば、一生懸命取り組んでいましたが、リズム感、体重移動、上半身と下半身のバランスが求められるので、正直大変そうでした(笑)。
だけど、日頃動かさない筋肉を動かしたり、体のどこの部分を動かすのか意識しながら取り組んだりすることは、感覚統合運動につながり、大変良いものです。
参加した児童からは、特に中学生のお友達からは「太極拳は今日だけなの?もうないの?」と次のリクエストが挙がっていました。
そんなに何度もできませんが、今日教えてもらった、「気」のコントロールする考えやその気をコントロールする動きを是非覚えて、イライラしたときや感情に振り回されそうになった時に実践してほしいものです。