「好き」は強い

こんにちは。ルームズ唐人町で不定期に配布しております、おたより『ルームズつれづれだより』より~

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おかげさまでルームズ唐人町は、5月で開設から丸7年になります。
子供たちとともにルームズも、スタッフ一人一人も成長してきたという実感です。

 

(開所当時のイベント写真です。子ども達と共にいろんな体験をしましたね(^^♪)↓

 

開設1年目から通っているAさんは、当時小学1年生のとてもかわいい女の子でした。
あれから7年、すっかり中学生らしくなりました。
1、2年程前からでしょうか、「大人になったらルームズで働く。」と言ってくれるようになりました。
成長を見守ってきた子供からそんな言葉を聞くと純粋にうれしいものです。

最近のAさんはというと、「私がルームズで働くようになったら、学習プリントの端にその子の好きなキャラクターを印刷しておこうと思う。そうしたらやる気になるはずだから。」とか、「子供から嫌と言われたことは何か理由があるはずだからやらせないでおく。」など、スタッフさながらのことを言うことがあり、なんだか本当に頼もしくなってきました。中学生といえば思春期まっただなか。中間期末テストや課題の提出に追われる勉強の大変さや、友達関係の難しさなど悩みは尽きませんが、成長に伴い情緒もずいぶん安定してきました。

そんなAさんがこんなことを言ったことがありました。
「私は小学1、2年の頃は反抗期だったからね。今あの頃の自分を『不良』と呼んでる。」低学年の頃、確かに気持ちの切り替えが難しく、お約束を守った行動がスムーズにいかないこともありましたが、自分でそんな自覚があったことには少し驚きでした。
当時について「とにかく大人にいたずらをしたかった。苦手な人もいた。困らせようと思ってたわけではないと思うけど・・」と振り返るAさん。本人はいたずらしていたと振り返っていますが、当時は不安や困り感から、衝動的な行動をとっては周りをよくあたふたさせていました。
いたずらしなくなったのはなぜ?と尋ねると、「なんでかなあ、怒られるのがいやでしなくなった。」との返答。
じゃあ先生や周りの大人におこられるのは効果があるということ?いたずらを止められるからいい?と聞いてみると「うーん、それか、ほかに好きなことができたからかな。あの頃はチワワやプードルの切り絵をしたり、好きなキャラクターの塗り絵や切り絵したりするのが楽しかった。
今でもあの時の切り絵は大切に持ってるよ。」と。

うーんなるほど、納得です。
いわゆる『反抗期』の頃は、仲良しの友達と誘い合っておままごとなどの見立て遊びをよくしていた印象でした。
相手に合わせて付き合ってくれていたのかもしれません。
反抗期脱出?の時期は、ぬりえブックの中からかわいい犬のキャラクターに目をつけ、コピーしてコレクションしていた頃で、確かにとても夢中になっていました。かわいい犬から、今では男性アイドルやオンラインゲームのかっこいいキャラクターなど対象は変わっていますが、大好きなコレクションは今でも続いています。

 

「好き」は強い。大きな強みとなる。
好きで夢中になれることが見つかり、向き合うペースがつかめてくると、他の場面にも良い影響がでてくることがよくあります。
好きなことに取り組む時間をしっかり保証してあげることは大切です。ゲームやYouTubeも同じです。
そうすると好きを生かしたいろんな学びにつながる可能性が広がります。
とても大切なことに、さらりと気づかせてくれたAさんに感謝です。

 

~ルームズ唐人町『つれづれだより』2022年4月号より~

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