ルールについて~『ルームズつれづれだより』より

こんにちは。

ルームズ唐人町で不定期に配布しております、おたより『ルームズつれづれだより』より~

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今回は「ルール」について考えてみました。
ルールといっても範囲は広く、法律や条例など違反すると罰則があるものから、それぞれの家庭内での約束ごとなど様々です。
ルームズ唐人町では、社会一般的なルールの他に、活動の流れや持ち物についてなど独自のルールを設けています。
パソコン活動に至っては、使用時間や印刷枚数などかなり細かく設定しています。
決まりごとがあることで見通しが立ちやすくなり、ものや場所の共有を考えながら皆で気持ちよく活動するためです。

一方で最近違和感を感じるのですが、ルームズに限らず子供に対して大人が使いがちな「大人(先生)の言うことをちゃんときいてね」という文言です。
とにかく言われたことを何も考えずに守る、という半ば強引なルールです。実際私たちもよく使う文言で、特に外出やクッキングイベントななど日頃と違う場面が想定され、その都度ルールを設定することが難しいような場合に使いがちです。
当然子供を危険から守るためや、他者の迷惑にならないように、と考えてのことではありますが、「でもこれって考えることを放棄しているようでなんかずるいよね・・」と思う部分もありました。「危ないから」「社会に出て上司の指示をきけないと困るから」などという理由はもっともではありますが、大人目線の一方通行な決め事でもあります。今の、生の子供のニーズに応じてできるだけ意見を出し合って決めたい、そう考えていました。

そんな時、あるスタッフが子供に向けて「○○のイベントを行いますが、どんなルールがあるといいですか?」という問いかけから始めたのです。
すると子供の方からこれまで言われてきたようなルールの他にも、「あばれない」「さわがない」など直球過ぎるルールや、ユニークなルールも飛び出し即採用となりました。自分で考えて決める、という基本を思い出したひと場面でした。

短い時間を過ごすデイサービスではありますが、通ってくる子供たちにとっては、小さくても一つの立派な社会です。
自分たちの社会のルールを自分たちで作るのは当たり前。考えることの積み重ねが自分で考える習慣をつける、との初心に帰り、ルールに限らずどんなことでもできるだけ子供と一緒に考えたいと思います。

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